いつかあの頂へ

bufoの日記

八ヶ岳 秋景

かき


11月6日(火)

 ちゃお農園の収穫。
いつもとなりで寝ている助手が東京の姉のぎっくり腰のお見舞いに出かけているので、今日はひとりのんびりロンサムドライブ。

 BGMは「マイルス イン ベルリン


 豊田から153号線「飯田街道」を北上。
稲武の「蓬莱泉」の工場で蔵出しを一本。
伊那路へ入って「かんてんパパ」で『健節緑茶』を買う。

 
 8時、ちゃおくんち着。泉温泉入浴。
パジャマを忘れた、車に積んでいたシュラーフで寝る。

 

   あおぞら農園のティピーから八ヶ岳

11月7日(水)

 昨夜は蓬莱泉に酔っ払って熟睡。
目覚めれば快晴。
10時、ちゃお農園収穫開始。
 大根、白菜、どっさり。
ダンボールにつめて、東京、大阪へ発送。
土がいっぱいついた大根に、さぞびっくりするだろう。
 八ヶ岳野菜の味の良さにも、驚いてもらえば本望だ。



  農園から南アルプス、甲斐駒、中央に雪の北岳


 1時、作業終了。
「さくら」でランチ。
真正面に新雪の富士を見ながら美味しい料理。




 天女山へドライブ登山。

 あんまり天気がいいので、もう一晩ちゃおくんちに泊まる。
朝水抜きをしたが、もう一度水出し。
今夜もひとりビールで乾杯。

11月8日(木)

 なんだか久しぶりによく夢をみた。
目覚めれば雑木林に朝陽が明るい。


 水抜きをして10時出発。
141号を北上、野辺山で左に牧場へ入る。
雄大な景色。
5分おきぐらいに止まってシャッターを切る。




 高原別荘地へ入って、絵筆を振るう画伯の一団がいた。
画題はもちろん、赤岳、横岳、硫黄岳。





 八ヶ岳高原ホテルから下る唐松の並木、秩父の山も立派だ。




 松原湖から登って、高原美術館の横になにやら見慣れぬ建物。
「八峰の湯」の看板、ヤッホーの湯だそうな。
今年7月開設の村おこし施設。
ここを素どうりする手はない。
昼風呂もまた一興、と入った露天風呂の眺望がまた絶景であった。
八ヶ岳全山を見渡しながら『♪いい湯だな』である。
まさに『ヤッホー』である。



 紅葉の盛りは過ぎたといえ、山々の落ち着いたこの彩りは実に好もしい。
この時節、麦草峠を越えたくなるゆえんではある。


 
 蓼科へくだって八ヶ岳を西から見渡す田園地帯、あぜ道にキャンバスを立てる老画伯がひとり。シャッターを切るこちとらを気にする風もなく、一心に筆を走らせている。




 ビーナスラインへ出るころ、蓼科山に雲がかかりだした。



 杖突峠を越えて、高遠から伊那路を走る。
赤石連山が夕日に映えて美しく連なる。




 恵那山トンネルをくぐると夕闇に街の灯がなつかしい。


 旅の終わりのBGMは MJQの「Pyramid」である。