いつかあの頂へ

bufoの日記

チック コリア

 かみさんと地下鉄で豊田市へ向かう。
楽しみにしていた、チック コリアの演奏会を聴くのだ。

 題してChick Corea Solo Piano From Mozart to Monk』

事務所でチケットを受け取るさい、紹介してもらった蕎麦屋さん
「くくり」で昼食、絶品『戸隠そば』を堪能して、豊田参合館へ。

 舞台にはピアノと、コリアのみ、司会なし、通訳なし、ひょいと始まった気さくなトーク
客席に静かな笑いが広がる。
満員の客席、おそらくはほとんどが熱烈なジャズ愛好家たち、
コリアの一挙手一投足に反応する場内の空気でそれと知れる。

 モーツァルトで始まった第一部、数曲のスタンダードが、コリアのアレンジで流れる、
ピアノには全く触ったこともないbufoも、彼の絶妙な手の動きから生まれる音に包まれて、陶然…

 休憩をはさんで第2部、
コリアのアドリブとトークに俄然会場がなごむ、
会場から希望者をひとり舞台に上げて、ピアノの横に座らせ
彼女の顔を見ながら即興演奏、 やさしく、リズミカルに・・・

次にあがった男性には、力づよいリズムと和音・・・

 盛り上がる会場の雰囲気、次に手を挙げた女性をなんとコリアの横に座らせる、
鍵盤の中ほどを指して、「ここからはきみ、こっちはぼく・・・」とやっている、
また客席に笑いがわく・・・
 そしてとうとう、コリアと彼女の、連弾が始まった・・・

 続いて上がった二人の男性、すっかりアドリブ演奏にのっている、
それに反応するコリアのしぐさと演奏にまた会場が沸く・・・
最後の男性は、コリアとハグをして、拍手の中を席に戻る・・・

 JazzらしいといえばJazzらしい、
Jazzでなければできないともいえる、この演奏、

 すっかりコリアの魅力に酔った客席に、
つづいて流れる数曲のスタンダード・・・
立ち上がったコリアにものすごい拍手、

スタンディングオベーションに応えて彼が最後に弾いた、
 名曲『スペイン』
bufoが聴いた 最高の、おそらくは最後の『アランフェス』になるだろう。

ありがとう チック コリア
僕は君のファンの仲間入りを、今日した。
しばらくは今日買ったCDを、飽きずに聴くことだろう。
きみの響きを、
きみの歌を・・・