いつかあの頂へ

bufoの日記

和谷 奏扶さんのハーモニカ

 bufoも後期高齢者と言われて久しいが、
ときにこんな忙しい一日もある。

 歯医者へ
8月に入れ歯を作ってもらってから例によってなんとなく通院をさぼっていたが、
ここ数日、奥歯がなんか腫れぼったい。
やばい、月末のドイツ行きを控えて、あの歯痛はご免だ。

 治療台に座るや開口一番、
「先生、抜けても腐ってもいいですから、痛み止めバッチしの薬を処方お願いします」
先生も歯茎の腫れを見て苦笑い。
いつもより念入りに高周波治療をしてくれた。



 治療に時間がかかって、遅刻しそう。
地下鉄を乗り継いで東新町へ。

『宗次ホール』は初めてだ。

和谷 奏扶 コンサート

日本で最も美しい村に響く
ハーモニカの音色
   下呂市馬瀬編

というコンサートである。
演奏は、和谷 奏扶さん。

 国際的に活躍するハーモニカ奏者。
彼のCDはbufoの愛聴盤だ。

 さて一曲目の春メドレーは聴き逃したが、日本の四季を歌う、抒情歌8曲、

   浜辺の歌
   小さい秋見つけた
   ふるさと
   ・・・・・・・・
美しい音色は、日ごろ聞いたり吹いたりしているわがハモニカとは、てんで別物に思える。

 休憩をはさんで、「ハーモニカの世界」と銘打つ第2部は、
これも全く別物のハーモニカ世界が展開する。

 いままでbufoが聴いていたのは何だったんだろう。

   ガーシュイン   ラプソディーインブルー
   J.ウィリアズ  『シンドラーのリスト』より
   サラサーテ    アンダルシアのロマンス
   モンティ     チャルダッシュ
   ピアソラ     忘却
   ムーディ    スペイン幻想「トレド」

 なんだこれは、とびっくらしながら1時間。
満員の観客の、なんとも気合いの抜けた拍手ぶりにいらつきながら、
アンコールの曲にまたびっくり!

   ショパン     子犬のワルツ
   カッチーニ    アヴェ・マリア

 超絶技巧と深い叙情・・・・・

 2階席一番後ろで、思わず立ち上がって拍手した。

bufoも最近クロマチック・ハーモニカを買って練習を始めたのだが、
もう・・・やめたほうがいいかな。
 

 残念ながら和谷さんのCDを販売していない。
代わりに馬瀬村のお米「まぜひかり」を買う。



 栄に戻って地下鉄に乗る、行先は西の終点「高畑」 中川区役所。
中川区民第九合唱団」の練習だ。

 会場にいすを並べて準備している間も、耳の中でハーモニカが鳴っている。
今夜は、本番を月末に控えた「市民の第九」の追い込み練習とがちあって、
そちらへまわった団員が多く、ちょっとさみしいが、
先生の熱心な指導に、声を張り上げる。

「ゲッター・フンケン!!」