いつかあの頂へ

bufoの日記

眼科三宅病院

 久しぶりに大曽根の三宅眼科を訪れたのは月初めの6日。
三宅理事長先生の前に座りながら、コールファーマー合唱団への寄稿などお骨折りにお礼を述べて、
目を開くや否や診断が下る、
白内障が進んでますね、手術しますか」
「右目はそんなに不自由しないのですが」
「いや、バランスが悪くなります、両目一緒にやりましょう」
いつもながら、前院長の言葉は簡潔である。

 2月25日(火)
今日は左目の手術、8時半入院、
百人近い患者さんが待つロビーを行き来して、
諸々の検査、点眼薬、
その間3階の広い部屋で横になる。

 同室になった男性は、四十そこそこだろうか、
聞けばコンピューター関連の仕事だが、
このところ急に視野が曇り黒い幕が下のほうから現れたという。
1か月仕事を休んで手術を受けるのだとか、
眼科とはいえ、色々あるものだ。

 3時 手術室へ、
数人の患者の姿があるのに驚く。
麻酔薬を点眼して、
手術台に乗る、
「はい、楽にして、眼を大きく開けて・・・・」
院長先生の声が頭の上でする、
視野が揺れる、
うん、ぁ 切開?
一とき液体が流れる感じ、
そのあと、
丸い、きっちりした物体がのってくる・・・・・

手術台を降りて時計を見ると10分もたっていない、
手術に要した時間は3分くらいだろうか。

1時間ほどベッドに横になってから部屋を出る、
廊下で10人ほどの男女が笑いながら何かを話しあっている、
入院患者さんたちのケア、というか気持を引き立てるための集いらしい。

 ぼんやりと地下鉄の揺れに身をまかせながら、
うろ覚えの歌を思い出す、

  仏等の 顔のさまざま 見てしあれば
         いくさする身を、しばし忘れつ

 初代院長 三宅寅三氏の若き日の詠である。



・この稿未完