名刹の除夜の鐘の前に、『第九』を歌おう、という催しがあるとは知っていたが、参加するのは初めてである。
コーラスでご指導いただいている大久保先生にお願いして、家内共々大晦日の地下鉄に乗って『八事興正寺』さんに向かう。
総勢120人ぐらいだろうか、ライトアップされて美しい五重の塔を見上げながら、神田先生の指揮で皆さんと声を合わせる。如何にも『第九』大好きな日本人らしいあり様だが、一年の締めくくりにこれほど適した音楽はほかにない。
ダウンを着こんで歌う向こうに、これもダウンに身を固めた除夜の鐘をつきに来た皆さんが聞き入っていてくれる。
心をこめて声を張り上げる、
今年一年の無事に感謝をこめて!
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