いつかあの頂へ

bufoの日記

藍ちゃん

 天気もよし、久しぶりにゴルフ観戦をしようと早朝家を出る。


万博の混雑を避けて近道を選んだつもりが、かえって時間を食ってしまった。
瀬戸の道はわかりにくい。


トヨタ広瀬工場の駐車場へ着いたのは9時を過ぎていた。
バスで「中京レディース」の会場、石野コースへ入ってそのまま1番ティーへ行くと、いままさに藍ちゃんがティーショットの構えに入ったところだった。
「ナイッショー!」


ティーグランドを下りてきた藍ちゃんとしのぶちゃんのすぐあとについて2番ティーに向かう。
すごい数のギャラリーがあとにつづく。


 4番まで追っかけをしたところで結構疲れたので、日陰に座り込んで缶ビールを開ける。
青空と新緑と鳥の声、ちょっとあったまり加減のビールを飲み干す。
ゴルフ観戦の醍醐味だ。


 むかし、ジャンボのバンカーショットがカップに吸い込まれるのを目の当たりにしたのも、こんな陽気の初夏の日だったっけ。


 「せっかくだから、服部さんや、さくらちゃんも見たいわねぇ」というかみさんの意向もくんでしばらく定点観測を決めこむ。

綾子さん


 先日「ゴルフの殿堂」入りを果たしたアヤ子さん、岡本綾子がやってきた。
セカンドショットのバックスィングにかかったところで、後ろのギャラリーおじさんが「あの黄色が岡本綾子だ」
と隣のおばちゃんに解説した。
綾子さんのボールは右に飛んで、あわやというところで池の岸、30センチに止まった。
静かな野山で、ゴルフ場で、人声がどこまで届くか、
そんなことも知らずに来ているのか。


「あら危ない、アヤ子さんもとしねぇ」
ふざけんな、岡本綾子は日本一の女子プロだ、世界の綾子さんだ、
てめぇの歳といっしょにすんじゃねぇや。べらぼうめ。


 主催者の不慣れや、スタッフの人不足もあるのだろう、マナー違反が目に付く。
グリーン上でアッコちゃんがパッティングにかかっているのに、すぐ下のフェアウェイを人がわたりだす。あわててキャディが制止する。
誰だ、グリーンの50ヤード下にギャラリー歩道を作ったのは!


8千人を超す人々に混じって歩いて、自分でプレイするより疲れたが
 はつらつとした新人のスィング
 落ち着いたベテランのプレイ
ゴルフの緊張感、楽しさを堪能した一日だった。