いつかあの頂へ

bufoの日記

餅撒き

 東京の義妹が?1歳の厄年、ふるさと伝統の厄払い行事に参加するのに便乗して、姉とともに4人、南伊勢町に向かう。


 建国記念日の五ヶ所湾は、風もなく穏やかな春の日差し。
朝から宮参り(迫間神社)寺参り(海運寺)を済ませた厄年たちが、旧迫間小学校の校庭に並んだ4台のトラックに勢ぞろいしたのは4時、待ちかねた村人に餅や菓子を投げる。



 なかに遠くへ投げる手間を省いたのか、目の前で紙袋を広げたおばちゃんにどんどんひたすら放り込んでいるおばちゃん厄年がいる。
なるほどうまいことやるもんだと、「おばやんよ、あしのにもいれて」と袋を広げてさしだすと、「ひろわないかんてや」 ポンと菓子をひとつ地面へ落としてよこすと相変わらず目の前の袋に放り込んでいる。
おかしいやら、あきれるやら。
場所変えして空中を飛ぶもちをキャッチする作戦に変更。
大騒動が終わったときは、16個のもちと、10個の菓子が入っていた。
夢中になっていて写真を撮るのも忘れてしまった。


 年に一度、村人や他国へ嫁いだ旧村人たちが、何十年ぶりの同窓会をかねて寄り集い、代わるがわる餅を撒くこの行事、たのしく、ほほえましい。


また来年も拾いにこようねと、みんなニコニコと挨拶を交わす。
 平和な海辺の町の風景だ。


 翌2月12日「エクシブ鳥羽」へみんなと泊まった妹と、鳥羽駅前の「赤福」で待ち合わせ、お伊勢さんへ向かう。


 折からの遷宮初年とあって、正月以上の人波だ。
金色の社に、神妙に拍手を打つ。

来月、妹の娘が結婚する。