ちゃお農園

秋野菜

　７日（金）　朝起きると、なんと雨が降ってない。あわてて植木に水遣り。　
東へ向かった大型台風を追っかけるように中央高速に乗る。取り付けたばかりのETCがありがたい。無事にゲートが開くとほっとする。春日井〜飯田IC間は通勤割引。あとはいつもの農道を走る。
　杖突峠のススキの向こうに八つが雲の下。一気に下って、諏訪の『高山製粉』へ寄る。かみさん待望、新入荷の北海道産新そば粉を購める。　

　台風一過、真っ黒な富士が懐かしい。すっぴんのお山もいいもんだ。
　大泉へ着いて、少し早いが『藤の家』でそば。ここのモツ煮はおいしい。農園オーナー浅川さんを訪ねると留守。ではと、泉温泉へ。湯船で思いがけず声を掛けられる、浅川のお父さんであった。
裸でご挨拶を交わす。
　周りでこんな会話が飛び交っている。
「夕べは畑が心配で１時間おきに起きたぞ」
「相手が台風じゃ起きようが寝てようが変わりなかろう」
「ん、まぁでも、よかったな」
「よかった、よかった」

　泉郷に入って、久しぶり、ちゃおくんちの窓を開け放つ。

　８日（土）　寝坊する。畑へ着くとお父さん、お母さんがもう作業している。

　お父さんの指導で、白菜、大根の植え付け。しゃかりきに鍬を振って、ちょっと腰が痛くなった。文字どうりの遅蒔きながら、何とか滑り込みセーフだ。となりの畑の白菜に、真っ黒な虫がついている。陽気のせいか今年は虫が多いとお父さんが嘆く。
　周りを見渡すと、稲田の実りが見事だ。こんなまじかに稲穂が垂れるのを見るのは初めてだ。甲府盆地でも西半分は台風被害が少なかったという。お天気相手のお百姓さんのご苦労をしのぶ一日ではあった。

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