いつかあの頂へ

bufoの日記

ベートーベン

交響曲第九番『合唱』

 この半年自分なりにがんばったと思う、今日はその仕上げの演奏会。
ゲネプロではそれほどでもなかったが、午後4時半、蝶ネクタイを締めていざ本番となると、とたんに緊張してしまった。


 例年第2楽章の終わりで舞台へ上がるらしいが、今年は3楽章と4楽章の間にあがることになった。そのぶん合唱団の負担はずいぶん軽くなるのだそうだが、なんのなんの第4楽章のオーケストラの演奏の長く感じること、第一声「♪フロイデ!」を歌った時にはコチコチだった。


 2メートル前に立つ錦織 健さんはじめソリストの朗々たる歌唱も聞く余裕はない、ただ指揮者現田さんをにらんで口を動かしているうちに、最終章のフォルテッシモ「♪ゲッターフンケン!!」にきた。
 沸きあがる拍手に顔の筋肉がゆるむのを覚えた。初めて広い客席が見えた。


 

       中日新聞11月26日朝刊



 春のモーツァルトの「レクイエム」、今日のベートーベン「第九」、そして先日から昭和男爵合唱団で練習を始めた シューベルトの「冬の旅」
 大作曲家の名曲にふれたこの一年である。