いつかあの頂へ

bufoの日記

胃がん

 『胃癌』と書くのは生々しい、胃がんとすればちぃとはやさしくなるだろうか。


 天白保健所の検診カーで胃腸大腸の検診を受けたのは11月22日。
この夏念のためにと予約してあった受診を、こちらの都合でキャンセルしたので、繰り下げて診察してくれたものだ。こういうことはめったなことでキャンセルするものじゃない。


 さて、9月の項に書いたように、「膵臓がん」検診で下腹部のCTなど撮ったばかりなので、その再検査みたいなつもりでいたところへ、保健所からなんと「要精密検査」の封書が来たのが12月1日。

 
 おい、またかよ。


 翌日封書を持って大垣へ走る。
大垣には井口先生がいる。井口氏は古い山仲間だが、斯界の権威でもある。きっちりアドバイスをくれるだろう、いざという時は、日本で一番の名医を紹介してくれるであろうという期待もあった。


 実は先年やはり山岳部同期の藤吉氏が脳に大病をわずらった際、東京の名医を紹介して手術、見事生還を果たした顛末を聞いていた。


 井口医院の玄関に飛び込むとちょうど午前の診察を終わって出てきた彼とばったり、しばらく え? とこちらの顔を見ていたが「なんだbufoじゃないか、どうした、あ、そうか、頭のCTをとりに来たのか?」

 この早とちり、先日岩村城下の井口別邸で同期の仲間が一泊ゴルフを楽しんだ際、例によって認知症やらアルツハイマーやらとおなじみの話題で盛り上がったのに、先生が「心配な方は、CTとってやるよ」
笑いながらの忠告が頭にあったからだろう。


 12月6日、井口氏が紹介してくれた横山胃腸科病院へ。
名古屋では評判の医院だからさぞ混むだろうと7時に来て予約札を取る。1番。鶴舞公園で一休みして9時にくると札は60番になっていた。


 1番に呼ばれて5階の胃カメラ室へ上がる。
迎えてくれたのは井口先生、大垣の井口院長のご子息である。
先生は名古屋大学病院の消化器内科の医師、週一回こちらで胃カメラ検診を担当されているのでお父上からの紹介で便宜を図ってくださったものである。


 問診につずいて胃カメラ検診。
初めての経験ではない。母が胃がんで亡くなったときあわてて検診を受けた。のどもと過ぎて以後20年受診をサボってきた。
 つばきが溜まり、鼻汁が流れ出すにはおおじょうしたが、20年前よりずっと楽だった。


 今日12月20日 診断結果を伺いに横山病院へ。
 井口先生「胃潰瘍の直った痕跡がありました。こちらの写真の蒼く写った部分、ピロリ菌です。ピロリ菌駆除の薬を出しますので一週間飲んでください。その結果2月にもう一度胃カメラ検診をしましょう」


 さて、新年の運気は吉と出るか、凶と出るか。
精進潔斎して審判をまとう。