いつかあの頂へ

bufoの日記

鼓童

 すっかり年末の恒例行事になった鼓童公演鑑賞。
小平さんにとって貰った10枚のチケットを持って池下へ。
仲間と待ち合わせて開演を待つ。


 最初の演目、花結いのあでやかな唄に、満員の聴衆はすぐ舞台と一体になる。藤本さんも相変わらずいい声だ。


 期待の大太鼓。夢中になって聞き惚れる。となりの連れが「藤本さんじゃないけどじょうずね」とささやく。え?

 
 読書用のメガネを掛けていたせいもあって、最初誰が打っているのかわからなかった。去年までの新人と違って明らかな進歩がある。


 芸はそのひとに独自の持ち味があって、言うほど簡単に継承だのバトンタッチだのといかないと思うのだが、この撥さばきは見事だ。
いい後継者を得て、藤本さんの笑顔が見えるようだ。よかった。


 それにしても最近よく感じるのだが、観客の側ののり、のりかた、のせかたがだんだん下手になっているような気がするのは小生だけか。
舞台の上で一生懸命やってんだ、もちっと気合を入れて拍手しろよ!


 この一年たいした演奏会を見たわけでもないが、ある演奏会で、拍手があっさりなりやんだあとで司会者が「今日のために特に用意した曲をもう一曲お聞きください』とやっているのを見たこともある。
 名古屋だけのことだろうか。



 そんなことはまぁどっちでもいいが、今夜もすばらしいひと時だった。


 「聴けばたのしや太鼓の音は・・・


 会館を出て居酒屋の一室に仲間と飲みかわすうちも、屋台のリズムが耳の中でなっている


 聴けばたのしや・・・


 鼓童の皆さん、よいお年を!