いつかあの頂へ

bufoの日記

牛草山登山

bufo2006-05-03

 南伊勢の海の家へ来ています。

 ここへ来るドライブの途中、鍛冶屋トンネルを出たところで、「牛草山登山口」のちっちゃい案内板をみつけました。いつか登ってみようよ、と話しながらきたのですが、さっそく今朝登頂隊出発です。
  

 トンネル手前から伊勢路川へ降りたところへ車を置いて、準備体操もしないでいきなりアタック開始。なめちゃいけません、この軽率な行動の報いは、明日あさっててきめんに足腰の痛みになってやってきます。


 さて、地元の同好の士によって登山道は立派に整備されています。途中色気を出して近道をしようとしてパートナーにちょっと難儀をさせましたが、イマメの木をはじめ、いかにも南国らしい常緑樹林のなかを、ゆっくりペース2時間で頂上。


 「ここが頂上ですか?」ベンチに腰掛ける先客二人に声をかけます。
 「そうらしいですよ」
問うまでもなく目の前の木に「牛草山 550M」の標識。
そして、見よ、左手切り払った木々の向こうに「あ、海だ」



 日ごろ親しい志摩のうみやまが、地図のとうりに目の前に広がっています。


 一番むこう、太平洋の水平線は、黄砂に霞んできっちりとはしませんが、一直線のあの陸は、大王から御座へつづく先志摩半島です。

 英虞湾の水面を挟んで手前、賢島、浜島からずーっと来ると、そう、あれは宿田曾の街並みです。逢原島を浮かべるのはもちろん五ヶ所湾、さざら浦の部落から、ちょいと飛んで中津浜、ぐんと北へ五ヶ所の龍仙山がどっしりそびえています。


 見事な眺めに見とれている間、かみさんは件の二人と話が弾んでいます。
 彼女らも今は名古屋に住んでいますが、実家のある伊勢路の部落から登ってきたとのこと。近頃中高年登山の仲間入りをして山の楽しさにはまっているとのこと、久しぶりに登った故郷の山のすばらしさにちょっと興奮気味の口調です。


 たまたま車にあった20万図しかないのですが、鍛冶屋、伊勢路のほか、西の日向の部落からの登山道もあるようです。


 秋にはまたほかの道で登ろう、といいながら頂上を後にしました。
くだりは、1時間で車を置いた鍛冶屋トンネルに着きました。


 ふるさとの名山めぐり第一弾、「牛草山」はてんぷな(まことにすてきな)山でした。