いつかあの頂へ

bufoの日記

御在所雪景

 天気はまぁまぁ、ちょっと冬山の気分を味わおう。
湯の山温泉を目指して23号線を走る。

 人っ子一人いない温泉街を抜けて、ロープウェイに乗る。




 あっという間に昇りついた頂上は、見事な氷の花盛り。



 嘆声をあげながら歩き回る。
三脚を担いだカメラマンが4,5人。
どこへ行っても彼らがいないところはない。
いいご趣味を持ってしあわせだねぇ君たち。
あんまり人様のことは言えないけれど。





 スキー場を見下ろすと、やってるやってる、
そうだよ、誰でも最初はボーゲンから始めるんだ。
おじさんはボーゲンだけで終わったけれど。

 がんばれよ、とエールを送りながら頂上に向かう。




 三角点横のあずまやで、アイゼンをつける男女二人連れ、
本格的な衣装に
「鎌までおいでになるのですか」と声を掛ける。
「とんでもない、私がアイゼン初めてなんで、ちょっと足慣らしに向こうの小屋まで」と女性。
「お気をつけて」と声を掛け合って別れる。

 彼らは南へ、鎌ヶ岳の方へ。
こちとらはそのまま来た道をたどる。



 
「この山にはカモシカがいます」というゴンドラ内のアナウンスに、
かみさんしきりと目を凝らす。
 と、気持ちが通じたのだろうか、
「あ! カモシカだぁ!!」



 3時、湯の山に降り立つ。
ちょっと散歩がてら、蒼滝見物といこう。


 結構アップダウンのある道を、往復500段。
いい有酸素運動になった。
なにしろ朝から乗り物ばかりで少しも歩いていない。


 むかしむかし、
ロッククライミングの練習に先輩に連れられて藤内壁へ通った日々を思い出しながら、
雪の御在所岳を満喫したワンデイドライブの終わり。