いつかあの頂へ

bufoの日記

鹿

 面識はないが、太田さんという方のBLOG「実践!かんたん野菜塾【サラリーマン農業】」を愛読している。


  太田さんのホームページCountry Frog かぶと農園


今日の記事の題が 【 鹿対策 】という。

こんな風にはじまる。


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皆様こんにちわ!サラリーマン百姓 太田です。


最近、鹿にコテンパンにやられています。
作物は壊滅状態です。
これは食べないだろう!という作物も食べてしまいます。
困っている方も多いと思いますので、新たに仕入れた情報と対策を
ご紹介したいと思います。


あと少し。
もう少し暖かくなれば自然農スタートです。
今のうちに対策しておきましょう!


■敵を知れ!


鹿について調べてみました。
まず、ジャンプ力に優れているようです。2m飛ぶ。
・・・が
上には飛べても下にある隙間はくぐれないようです。←おマヌケですね。
食べ物は、ほうれん草やこまつななどの葉物野菜全般で
根菜の葉や大豆やアズキなども食べてしまうようです。
なくなるとネギやらっきょう、たまねぎなども食べるとの事。

云々


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 去年、bufoが住まいするここ相生学区に猿が出没し、女性を襲って引っかいた、という事件が起きて住民を驚かせたが、さすがに鹿はまだ出て来ない。

 
 若いころ登山をしていて獣に出遭った記憶があまりないのだが、
ここ10年のうちに、鹿さんとはよくお目にかかる。


 知床の流氷を見物に行ったときは、ウトロへ向かう道中海に面する林の中は鹿牧場じゃないかと思うほどの数だった。


 数年後、南アルプスの麓の林道を走っていてカーブを曲がったとたん、なんだか黒い物が前方に現れ車の上を跳んだ。
「わぁ!鹿だ!!」
助手が振り返って叫んだ、
「でっけぇ!」


 グランドキャニヨンの渓へ降りる崖の小道で立派な角の牡鹿に遭遇して立ち往生したり、八ヶ岳の別荘地の道で牝鹿とにらめっこしたり、御在所ロープウェイで眼下に鹿を発見して喜んだり・・・・
 こんな事件は当たりまえったら当たり前、それほど驚くことでもないのだが・・・・


 去年ふるさと南伊勢町へ向かう車で、道端の畑に数頭の鹿の群れに出会ったときはさすがに驚いた。
 この町で生まれ育った助手もびっくりしている。
 

 帰郷の途次ウサギ、たぬきに出会うのはよくあること、子供のころは狼の遠吠えを聞いたこともある。鉄砲うちが獲ったいのししが舟溜まりの水門にぶら下がっているのを見ながら学校へ通ったりは常のことだった。


 最近は村の家々の屋根に猿が出没し、「猿村や」と自嘲する町民もいるくらいだが、ヘッドライトに鹿の眼が光ったのは初めての経験であった。
 1頭や2頭ではない、群れを成している。


 1ヵ月後に法事で帰ったときも、伊勢路の集落手前で家族連れに出くわした。
かわいい仔鹿がいる。闇にうごめく群れにカメラを向けたが、うまく写らなかった。


 美味しい干物を作って商っているいとこにこの話をすると「そうなんよ、ここ2年ぐらいや。ぶつかって車をワヤにした人も居るんよ」という。


 ふるさとの町にも、確実に気候変動の影響は迫っている。
気温の変化は生物のリズムを乱し、獣たちの食物連鎖を狂わせる。
 いずれは人間の社会にも確実に訪れるこの異変。


 いつ、どんな風にやってくるのだろう?
bufoはもちろんそのありよう行く末を見届けることは叶わぬのだが、だからこそよけいに、無事平穏を祈らずに居れない。


 太田さんのblogをよんでおもったことだ。