いつかあの頂へ

bufoの日記

新そば

bufo2005-10-16

 秋の木曽路を走って「奈川楽農倶楽部」の蕎麦畑に向かう。


 先月24日に刈り入れをした蕎麦を粉にしてくださったのをいただきにおじゃまするついでに、蕎麦うち体験で自分で打った新そばを味わおうというわけである。


 9時、境峠に差し掛かったところで、「たか見の広場」なる矢印を見て車を止める。
時間はある、たか見とは何ぞや、と登りだす。
1ピッチ30分でたどりついた白樺の高原に、なんと十数台のカメラの砲列を発見。

ちょっと見なんにも見えないむこうの山に向かってしきりに望遠レンズを動かしている。
聞けばこの時期、鷹の渡りを観察し撮影しようという愛鳥家たち。
たか見とは「鷹見」なのだ。

安曇野から目の前の鉢盛山を越えて木曽谷へ向かう鷹の種類はハチクマ、サシバノスリ等々何十種にもなり、その数1日に数千羽を数えた記録があるという。どうやって数えたんだろう。


 新野麦街道の道の駅「山彩館」に10時に着く、村をあげての新そば祭りとあって駐車場は満杯だ。
美味しそうな岩魚の燻製と、平茸の株を購める。


 山を登って楽農倶楽部へ着くと、午前の体験はわれわれだけだという。


早速先生の手ほどきでそばを打つ。自分が刈ったそばだと思うと力が入る。



30分ほどで何とか打ちあがり、というかほとんど先生が打ったそばを即ゆでていただいて、その場でご馳走になる。
うまい!  
なめこの味噌汁、小皿に盛っていただいた漬物や花豆もいずれもここの畑の収穫。
ぅん、おいしい!!


 残りの粉と、特製の味噌をいただいて倶楽部をおいとまする。


 時間はたっぷり、天気は上々、秋景色を求めて、乗鞍高原を目指す。

スーパー林道を上り詰めた白樺峠に、遅い秋が来ていた。
2,3台の車を降りた人たちがまっ黄色に染まった木々を見上げて歓声を上げている。


 いつもは通り過ぎるだけの一ノ瀬牧場に車を止めてゆっくり歩く。
あいにく午後の雲に乗鞍岳の頂上は見えないが、ちょっとさびしい秋の高原の風情を満喫する。


一ノ瀬園地のロッヂへ来るとカメラマンがいっぱい、何十人いるのだろう。
平和だなぁ。

梓川へ下って奈川渡ダムを回って奈川へ戻り、夕暮れの木曽路を帰途につく。