いつかあの頂へ

bufoの日記

初雪や 雪駄鳴らして 善光寺   一茶

bufo2005-01-01




 寝る前に星影も見えていたのでちょっぴり期待していたのだが、目覚めてみれば吹雪。


数時間のうちの50センチの積雪、迎えにマイクロバスが入ってこれない。


草津の湯で温まった体をダウンにくるんで雪道を歩いてバスセンターへ向かう。


相客の中にはぶつぶつ言ってるおばさんもいたが、こちとらは先程宿の主人に振舞われた樽酒のせいもあっていい気分で車中の人となる。


吾妻川に沿って走る頃晴れてきて、一番前の席に陣取った我々には、雪道の白さが目にまぶしいほど、左の窓に、浅間が見事な噴煙を上げている。



 鳥居峠を降りたところでいったんチェーンをはずしたのだが、善光寺平に入ると、真っ白な道は除雪もしてない。
参拝路を心配した我が三交の運転手君は、すべてのタイヤにチェーンを巻いた。
何十分もかからない。
見ていた我々は、その見事な手際に舌を巻いた。



 雪をまとった善光寺さんの塔堂伽藍は、晴れてきた日に映えてまぶしいくらいだ。ごった返す参拝客の表情も晴れやかだ。



いっぱいお願いをして、
いっぱいお土産を買って、
バスに戻れば後は寝るだけ。


安曇野に入って、蓮華、針の木の後立山連峰の山々に雪が少ないのにびっくり。


 7時半、帰り着いたわが町に降り立って、雪の気配の微塵も無いのになぜか気抜けする。
 
  

元旦や 浅間の煙 天を衝く

初雪や つまの手をとり 善光寺    撫峰