いつかあの頂へ

bufoの日記

山の本

 久しぶりのゴルフから帰ると、郵便受けにでっかい封書。


『山の本 2009 夏』 


 八ヶ岳のペンション『ロッジ山旅』のご主人長沢 洋さんからの贈り物である。


 今号の「山書探訪」欄は長沢さんの執筆。
題して「原武と原真


 長沢さんの文はこの『山の本』紙上に、関東の山々を紹介する紀行を読んだことがあるが、今回の文章はまたぐんと力をこめて書いていられるのがわかる。


 若くして逝った弟と、その弟の遺稿集を3度世に出した兄と、
この稀有な兄弟を評するに最良の読者を得たと思う。
 

 この日記にも書いたが
http://d.hatena.ne.jp/bufo/edit?date=20060518
近頃山歩きにはまっている妹の案内で、彼女の山のお師匠さんでもある長沢さんの『ロッジ山旅』にお邪魔して、
おいしいランチを戴いたのは3年ほど前。


 その折図書館顔負け、山の本びっしりの蔵書棚に原 武の本を見つけて喜ぶbufoのことを覚えていてくれたらしいのだ。


 長沢さんも名古屋の出身、年代は違えノラの後輩である。
幾重にも重なるえにしの糸が、と書き出すとお読みいただいている皆さんの腰が引けるかもしれないが、これはもうノラの魂が仕組んでくれたドラマとしか思えない。


 原 武 通称のら、その溢れんばかりの才能で人を惹き付け、自らも人の輪を結び広げ太くしていった。

ドンちゃん、前園さん、せこさん・・・・・
当時名古屋の山岳界にあって前衛登山で名を知られた人々の名前が、次々彼の口から出たものだ。
 「名古屋大学山岳部、渉外担当マネージャー」なんていう肩書きなどとっくに飛び越えた活動をしていた。



 いまも、こうして新しい輪を創ってくれた。
のらよ、ありがとう。
 


 

 「山の本」のバックナンバーを取り出して、改めてページを繰る。

原さんの連載『心に残る登山家・探検家の名言』を読む。