いつかあの頂へ

bufoの日記

朋あり 御在所岳麓に集う

 先回樹氷見物にここを訪れたとき、この駐車場は空っぽだった。
樹氷


 今日、湾岸高速で事故渋滞に巻き込まれ、やっと湯ノ山温泉に着いて、やれ間に合ったと思ったら今度はロープウェイ駐車場の順番待ち、結局浅野幹事の指定した集合時間に遅刻。

 

 


 ならば、御在所岳登頂をあきらめて、案内地図に見つけたお寺に参拝しよう。


 実は今朝出発前、東京の義弟の訃報を受けとっていた。


 夏の終わりごろから、かみさんの発案で「知多新四国八十八ヶ所」のお遍路さんを始めたのも、彼の闘病の日々に、少しでも平安の時をと、祈るような気持ちからであった。





 温泉街を抜けて、ロープウェイ駅の対面の山すそに『三岳寺』がある。





 鐘撞き堂の裏手に整備された登り道がある。
見ると曲がり角ごとにお地蔵さんが立っている。
『西国三十三観音とある。

 よし、今日はこの巡礼道をたどり、結願のお札をいただいて、
義弟の旅立ちのはなむけにしよう。 


 



 ゆっくりと山道をたどる。
見晴台へ出ると、ロープウェイが駅から頂上まで見渡せる。
カゴが7,8台上下している。




 1時間半ぐらいか、無事巡礼を終えて、
納経所でお札をいただく。



 駅へ戻って辺りを見回すが、知った顔が居ない。
ではと、今度は長い坂道を下って『蒼滝』見物。

 途中で一緒になった親子と写真の撮りっこ。




 ようやく秋の日が西に傾く。
友の待つ『国民宿舎・湯ノ山ロッジ』に向かう。




 ロビーに入ったとたん、懐かしい顔、顔、顔・・・
彼とは五竜以来5年ぶり、
彼とは10年前「八百屋」で飲んで以来、
彼とは、なんと50年ぶり!


 
 浅野幹事の「亡き友に黙祷をささげましょう」と言う言葉で、
名大山岳部の歴史が凝縮されたような今夜の集いが始まった。





 昔の山行の思い出を語りあい、
互いの近況に耳傾け、


 やがて懐かしい山の歌のかずかずを歌い始めるころには、
すっかり、あの真砂のテント場にもどったような・・・